Nr.68   2004.1/19〜1/26
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●四国旅日記 その3


▲いま“魚梁瀬森林鉄道”とひとくちに言っても、その保存車輛は馬路村内の2ヶ所に分散している。ひとつが野村組工作所製の機関車などを擁する魚梁瀬集落の丸山公園。もうひとつが馬路村の中心・馬路集落である。
 馬路集落には、馬路温泉のすぐ脇に、むかし当地を走っていたポーター製蒸機の縮小レプリカが走る“馬路森林鉄道”(車輛から線路に到るまで完全にノンオリジナルであり、保存鉄道にカテゴライズすべきかどうかは微妙)があるが、それとは別に、かつての馬路営林署跡にも保存機がある。
 とはいっても、それは本来この土地とは何らゆかりのない機関車だったりする。もとは東京営林局水窪営林署管内で使用され、のちに天竜林業高校にて静態保存されていた酒井C16形3.5t機。詳しい経緯はさておき、とにかくはるばる四国の地までやってきて、フルレストアを受けたのち保存されることになった。当初は馬路集落入口に残る林鉄廃線跡のトンネルに保存、という奇抜なスタイルがとられたが、いつの間にか馬路営林署のヤード跡に移動されて今日に到っているようだ。
 しかし、いま機関車が置かれている場所は、今は農協の事務所となっている旧馬路営林署庁舎をはじめ、林鉄現役時代からとおぼしき建物が残る一廓。そこにデモ運転が可能なようにか数十mの線路が敷かれ、酒井はレプリカの運材台車1組を従えて置かれているが、そのムードはごらんの通り現役時代の林鉄を感じさせ、なかなか好ましいものだった。
 いずれは機関車が動くところもぜひ見てみたいもの、と思い馬路村を後にしたことだった。

馬路村 馬路営林署跡 2003.12.28 QV-R40

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