Nr.70   2004.2/4〜10
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●四国旅日記 その5

愛媛県は、自分にとっては最後の未訪問県であった。ということは、当然ながら伊予鉄道を訪れるのも初めてのことである。
伊予鉄の鉄道線―市電ではなくフツウの電車が走っている路線は、電車がもと京王車の天下となって久しい。それゆえ車輛的な興味はいまひとつ盛り上がらないものの、まだ残る古い駅舎を見たい、というニョーボのリクエストに従って高浜線の客となった。
昔の小学校の木造校舎を思わせる高浜駅は、駅を出て真正面にちいさな港が待ち受ける終着駅。その港・高浜港からは、中島諸島へのフェリーや高速艇が出ている。猫の額ほどの駅前も、フェリーの到着直後にはクルマがひしめいてつかの間の賑やかさを得る。
三津は、外壁は少々荒れているものの、アール・ヌーヴォー調のファサードが見事な駅舎。写真には写っていないが、駅前の煙草屋やタクシー事務所、鄙びた銀天街への入口も雰囲気だ。
ふた駅ともに、いつまでも健在なれと願わずにはいられなかった。

伊予鉄道高浜線 上:高浜駅/左:三津駅 2003.12.30 QV-R40

 

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