−私の知っている田舎電車−
上田交通別所線 
▲モハ5253 八木沢 1985.8.8/SPF 135mm KR



田交通別所線―ファンのあいだでは“丸窓電車”の存在で名を馳せたこの鉄道は、私が地方私鉄にのめり込むキッカケにして、かつ最も思い出深い実物の鉄道でもある。
 忘れもしない、『とれいん』誌の1983年4月号。その巻頭には、別所線を取り上げた特集記事があるのだが、その中の折込グラフの上田原電車区の空撮写真に、当時中学生だった私は言いあらわしようのない衝撃を受けた。


▲すべてはこの本のせいなのだ。

うっすらと雪化粧した冬枯れの景色の中に、鄙びた駅舎と検修庫、そして古めかしい電車や得体の知れない廃車体が居並ぶ光景。
「サブロクの世界には、今でもこんなスゴイものが生き長らえているのか!」というのが、当時の率直な感想であった。

 なにせその頃の私はといえば、鉄道はナロー、殊に“軽便”にしか興味のないイビツなコドモだった。当時すでに現役の実物が絶無に等しかっただけに、あくまで模型を中心に楽しんではいたものの、実物を見たくても見れないというジレンマに苛まれていたのも事実。
 そんな折に目にした『とれいん』の別所線特集は、このさいゲージの違いという決定的な差異に目をつぶって、実車に関しては“サブロクの田舎電車”というジャンルに足を踏み入れてみよう、と思いはじめる起爆剤となったのだった。

 ここでは、同線の一大転換となった昇圧による旧型車全廃前後の姿を中心にお届けしてゆきたいと思う。
 


▲“丸窓電車”3台並び! 上田原電車区 1985.12.19/SPF 55mm KR


▲終点付近の“ポプラ山”からの眺め 八木沢―別所温泉 1985.8.8/SPF 135mm KR


▲モハ5371 八木沢 1985.8.8/SPF 135mm KR


 
Outline
上田交通株式会社
 別所線 上田―別所温泉 11.6km
・軌間=1067mm
・動力=電気 直流750V(〜1986.9)/直流1500V(1986.10〜)
・開業初年=1919年(T8)
・駅一覧(1986年現在)
上田(信越本線)三好町−赤坂上−上田原(〜1986.9)寺下−神畑−大学前−下之郷(1986.10〜)中塩田塩田町−中野−舞田−八木沢−別所温泉

*太字=駅員配置/斜体字=交換設備有/橙文字=国鉄・他社線接続/黄文字=車庫所在地

・車輛
<1986.9現在> EC 14輛/EL 1輛/FC 2輛
<1986.10現在> EC 10輛

Contents <Now Under Construction!>

Gallery 丸窓時代
Gallery 昇圧後
全駅ガイド
上田原電車区の角度
下之郷電車区の角度
車輛 昇圧前
車輛 昇圧後
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